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2019.11.24 | 建具

格子戸の作り方。

おはようございます。

金曜日と土曜日を使って、次の現場に納める格子戸を制作しました。

あまり、制作の流れをブログに載せてこなかったので今回は簡単にご紹介してみようと思います!!

まず、材木の荒木を格子戸の上桟、下桟、縦桟、そして組子を現場で採寸してきた寸法より少し大きくカットします!

それが写真のような状態です。

今回は図面の指示通りタモで制作です。写真はまだまだ表面がザラザラしています。

次は、木の性質でソリを直して真っ直ぐに直していきます。

自動カンナをかけて図面通りの寸法になるように0.5mmくらい大きい状態、30.5mm角で整えます。その後、ケガキで位置を刻みます。製材してケガキで縦桟、横桟、組子に位置を刻んでいきます。上の写真は縦桟で採寸時に1か所だけ高さが2mm大きかったので間違わないように1組だけ分けてケガキをかける所です。

ケガキが終わり、横桟に2枚ほぞを付けた所。現場やコストによりますが、2枚ほぞにするメリットとして強度が上がったり組んだ際にずれが生じにくい事があげられます。

ケガキをした所に孔をあけていきます。大きくなりすぎるとに隙間があいてしまいかっこ悪いし商品になりません。小さいと組みにくく下手したら組んだ時、割れが生じるので丁度いい大きさで掘っていきます。

孔を掘って組子にも”くで”を切り、横桟と縦桟が交わる部分を避けて糸面を付けます、ピン角では手で触った時、手を切る可能性があるためです。最後に四面とも、かんな掛けをして30mm角に仕上げて組む準備が完了です。

組子を十字に組んで上桟と下桟を、まず手で組み上げます。次に縦桟を機械で締め上げて完成です。機械で完全に締め上げる前に直角と捩りをみて調整して締め上げて完成です。締め上げてからでは直角と捩りは、ほぼ直せないので機械で締める前に調整することがポイントです。

今まで社長が作っていた建具を、今回私が初めて作らせてもらいましたが、まずまず良いものができた気がします。

ただ、2枚ホゾの機械の刃の調整は、最後社長に微調整で直されることが多いので、この課題を次回以降の宿題になりました。

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