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2018.03.04 | 建築, 日常

五台山竹林寺納骨堂

前々から訪れてみたいと思っていた竹林寺納骨堂に日帰りで行ってきました!

今回、奥さんは東京出張中の為、チャンスだと思い高知まで行ってきました!!

久々の建築探訪の旅です(笑)

↑竹林寺入り口

竹林寺納骨堂は私が好きな建築家の堀部安嗣さんが設計しています。

堀部さんは、住宅を主に設計しておられるので納骨堂の様に見学できるのは貴重でした。

今回は事前に竹林寺にメールで見学できるかを確認していた為、なんと竹林寺の方が案内までしてくださりました。

見学は自由にできるみたいなので、実際はメールしなくても良かったみたいですが(^^;;

それでも、案内してくださるのは本当にありがたいです。

 

 

土曜日の仕事が終わり、仮眠を取り日付が変わった午前2時半に自宅を出発。

竹林寺の手前の南国SAに到着後、再度仮眠を取り、約束の午前9時過ぎに伺いました。

着いたら、御守り授与所で来た旨を伝えて下さいとメールに書かれていたので御守り授与所へ。

受付にいた、女性に説明するものの、女性には話が伝わってなかったようで怪訝そうな顔をされましたが、分かる方が出て来てくださり納骨堂の中まで入って説明して頂きました!

まず、案内される中で一番初めに気になったのが納骨堂へ至るアプローチの石畳みです。途中石畳の種類が変わる部分があります。

↓整列された方が本坊側。写真手前側が納骨堂側

この石畳みの位置には、エピソードがあることを案内してくださった竹林寺の方からお聞きしました。

造園を監修してくださった先生は庭全体が望める写真の境の位置より手前に境目をもってきたい。堀部さんは建物に近く納骨室が望める、もう少し前に境界を持ってきたいと意見が食い違ったそうです。そこで、竹林寺の住職は間をとって写真の位置に決まったそうです。

因みに、、、

↓造園家の先生が望んでいた石畳みの境目の位置。

↓住職が間をとって決定した現在の石畳みの境目の位置

↓堀部さんが望まれていた少し前の位置

やはり、建築家と造園家では観せたい視点が違ってくるんだなと改めて実感したエピソードでした。

その先に進むと高知県産の杉の105ミリ角の角材を敷き詰めた低く抑えられた佇まいの納骨堂に入っていきます。

納骨室には地形に合わせたレベルのままスロープを下って少し低くなっています。

↑納骨室に続く通路。両側が納骨室。

スロープと納骨室へ至る通路の境にも、ポーチ側は白河石、通路側は大谷石と貼り分けて空間を分けていました。

でも完全に分けているわけではなく繋がっているようで繋がってないような、上手くコトバでは説明できませんがそんな感じでした。

通路から見えている納骨室の赤茶色の塗り壁は納骨堂を建てる際に掘り返した掘削土を利用しているそうです!

納骨室にも入ることを許され見学できたことは本当に感謝しかありません。

その通路を抜けて一番奥へ進むとパッと明るい水盤のある空間へ出てきます。この場所は時々読書に来られる方がいるんだとか。

納骨堂で読書。通常の納骨堂ではあまりイメージできないですが、この建築物では納得です。

私も読書が好きなので、もし近くにこの様な建築物があれば入り浸ってしまうかもしれません。

↑上の土佐漆喰の壁は職人さんが7〜8人がかり同時に仕上げたそうです。目地が無いですがクラックも今だに入っていなくて、職人さんの技術の高さが伺えます。

以前からその場所に存在していたかの様な雰囲気。

↑アプローチから僅かに覗く納骨堂。

↑水面に浮かぶ納骨堂。

まだまだ書きたい事が沢山あるのですがあまり書きすぎてもいけないので、この辺りで。

とにかく、とても充実した半日でした!

雑誌なんかで2次元で見てきたものを実際足を運んで観てみると想像以上に素晴らしい建築という事を再確認しました!!

久しぶりの建築探訪、とても楽しい小旅行になりました!

 

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